発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003072501
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
48歳男.血液透析を開始して20年目であった.透析開始10年目より右足関節後内足部痛が出現し,徐々に増悪した.約半年間の保存的治療では症状は軽快せず,単純X線所見では右距骨後面に径1.7×1cmの辺縁平滑で骨硬化を伴う骨欠損部を認めた.CT所見では,単純X線像で確認された骨欠損部は距骨後面で関節腔と交通していた.また,MRI T1強調画像では低輝度,T2強調画像では高輝度の像がみられた.病理組織所見よりアミロイドと線維物質が確認され,術後は症状の再発もなく,良好である.手術適応については,荷重骨であるため,疼痛と機能障害があれば積極的に掻爬・骨移植を行っても良いと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002