特集 ワンステップアップ膝周囲骨切り術
Open wedge高位脛骨骨切り術における矯正不足と過矯正
五味 徳之
1
,
近石 宣宏
,
大西 和友
1大樹会総合病院回生病院 関節外科センター
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
脛骨
,
骨移植
,
骨壊死
,
骨切り術
,
内固定法
,
骨プレート
,
腸骨
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
Beta-Tricalcium Phosphate
,
アラインメント
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Ilium
,
Osteonecrosis
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Tibia
,
Range of Motion, Articular
,
Bone Transplantation
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
,
Beta-tricalcium Phosphate
pp.886-899
発行日 2019年9月19日
Published Date 2019/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020007147
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
OWHTOの中長期成績検討より,至適なアライメントはFTAで169~170°,%MAでは65~70%がおおむね妥当と考える。術前計画の際,術前後の関節裂隙角(JLCA)変化に注意は必要だが,その変化量は少ないので立位X線像で矯正角を決めたほうが矯正不足を防げる。術中の骨切り部開大角度が近位脛骨内側角(MPTA)の外反矯正角とは異なることに注意が必要であり,%MAを基準とした正確な術前計画が重要になる。術中開大角は13°未満にとどめるとMPTA変化量との誤差が少なく,膝蓋骨低位や外側ヒンジ骨折などの合併症に対しても有効である。中期成績の維持という観点から,MPTAの矯正角としては95°までが望ましく,それを超えると屈曲可動域が低下する。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.