発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011125725
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41歳女。3mの高さより転落して右足より着地し受傷した。初診時、足関節に強い腫脹・圧痛があり、単純X線で距骨外側および腓骨遠位端に骨折線を認めた。MRIではT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号を認め、病変部は距骨中央から後方部に及んでいた。また、CTでは距骨外側端に骨折、骨片の軽度の転位を認め、骨折線は後方にも及んでいた。以上の所見より距骨骨軟骨骨折と診断して手術を行い、全体像を確認するため腓骨骨切りアプローチを用い、距骨滑車外側中央から後方にかけて約1.5×0.5cmの骨軟骨片を認めた。愛護的に骨軟骨片を持ち上げ内部の血腫を除去した後、骨軟骨片を整復した。術後は4週間ギプス固定し、4週より足関節の可動域訓練を開始して8週で全荷重歩行とした。術後6ヵ月のCTでは骨片の整復は良好で、8ヵ月時で足関節ROMに左右差はなく、痛みも消失して歩行可能で、術後評価は100点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011