発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005064330
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閉経後原発性骨粗鬆症に対してアレンドロネート(ALN)とリセドロネート(RIS)を処方し,両薬剤の短期成績を検討した.対象は2003年4月30日から8月28日までに診断した閉経後原発性骨粗鬆症166例とし,83例にはALN5mg/日を,他の83例にはRIS2.5mg/日を交互に処方して内服開始6ヵ月後の服薬状況とその効果を比較した.服薬継続率はALN群71.4%,RIS群70.2%,副作用発生率はALN群32.4%,RIS群34.7%と有意差はみられなかった.骨密度については両群とも変化はなく,RIS群では椎体の新規骨折の増加はみられなかったが,ALN群の骨折は有意に増加した.また,血清NTx値,血清BAP濃度,血清Caは両群ともに有意に減少し,将来の骨密度増加や骨折抑制効果が期待される反面,低Ca血症に注意しCa製剤やビタミンD製剤投与などの必要性が示唆された.本検討ではALNとRISはほぼ同等な薬剤と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004