発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003111216
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31歳女.右足背部痛を主訴とした.右足第1足根中足関節の背側に骨性の隆起を認めた.第1足根中足関節に生じた変形性関節症(OA)と診断し手術を行った.関節裂隙の狭小化,関節面の不整,骨棘形成が見られOAの所見であった.関節軟骨を掻爬して腸骨より採取した海綿骨ブロックを移植し,更に2本のスクリューを用いて関節固定を行った.本例では外反母趾や扁平足,肥満は認めず明らかな外傷歴もなく,繰り返しの運動動作負荷が要因となり,関節症が発生したと考えられた.本例では単関節固定で,腸骨移植とスクリュー固定により強固な内固定を行うことができた.そのため早い時期から歩行訓練を行い術後早期のスポーツ復帰が可能であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002