発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301331
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橈骨遠位端骨折と診断されて保存的治療を受け,1年以上経過した50歳以上の40例40骨折を対象に,保存的治療の最終臨床成績に影響を与える因子について調査した.Cooneyの機能評価ではexcellent 14例,good 17例,fair 7例,poor 2例であった.X線評価として,最終radial shortening(RS) 3mm以上(A群)18例,3mm未満(B群)22例であったが,Cooneyの機能評価において,A群はgood以上67%に対して,B群は86%と高値であった.なおB群中fairの3例は反射性交感神経性ジストロフィーを合併した症例であった.受傷時RS 5mm以上及び最終RS 3mm以上の症例において,遠位橈尺関節周囲の不安愁訴の残存と握力低下が高率に認められた.又,最終VT-20°より背側転位の著しい症例は前腕回内平均60.6°と可動域制限を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2004