骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その2)
手術支援・最新の取り組み◆5.超音波による骨折治療 高齢者橈骨遠位端骨折に対する低出力超音波パルスを併用した保存的治療の工夫
森川 圭造
1
1森川整形外科医院
キーワード:
X線診断
,
ギプス包帯
,
拘縮
,
手関節
,
超音波療法
,
橈骨骨折
,
骨折治癒
,
集学的治療
,
治療成績
,
変形治癒骨折
,
整形外科的マニピュレーション
,
治療までの期間
Keyword:
Casts, Surgical
,
Combined Modality Therapy
,
Contracture
,
Manipulation, Orthopedic
,
Radiography
,
Radius Fractures
,
Ultrasonic Therapy
,
Wrist Joint
,
Treatment Outcome
,
Fractures, Malunited
,
Fracture Healing
,
Time-to-Treatment
pp.133-136
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017257822
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当院で2003~2015年に75歳以上の橈骨遠位端骨折患者にLIPUSを併用して保存的治療を行った20例の成績を報告した。LIPUS照射期間は平均38.7日(26~42日)、照射回数は平均27.6回(15~34回)であった。照射期間中に全例で骨折部の骨癒合傾向が認められ、最終的な治療成績は、斎藤のポイントシステムでexcellentが9例(45%)、goodが6例(30%)、fairが5例(25%)であった。合併症を5例(25%)に認め、内容は変形癒合と手指関節拘縮であった。治療方法の詳細を以下の項目に分けて紹介した。1)骨折整復。2)骨折固定。3)照射の開始時期。4)照射方法。
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