発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004248921
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58歳女.右肩甲骨外転により弾発を伴って出現する長径約5cmの腫瘤を認めた.画像所見から臨床診断として弾性線維腫を疑い手術を施行した.病理組織診断で弾性線維腫と確定診断した.治療に関しては,一般に症状を認めない場合は経過観察で十分とされているが,弾発現象を認めたり,整容的な点から患者が希望した場合には摘出術を考慮するべきである.弾発現象は肩甲骨内転時に肩甲下窩に嵌頓した腫瘤が肩甲骨外転時肩甲骨内縁を乗り越える際に生じるものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004