発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231720
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72歳女.脳出血で右片麻痺であるが杖歩行可能,食事や書字は可能である.近医で遠位橈尺関節(DRUJ)の掌側脱臼の診断で治療を受けたが改善せず受診した.右手関節尺骨茎状突起部に陥凹を認め,X線では尺骨頭の掌側脱臼を認め,CTではDRUJの開離,MRIでは三角線維軟骨複合体部の高輝度変化がみられた.DRUJ反復性掌側脱臼の診断で,手関節形成術(Sauve-Kapandji法)を施行した.術後1週間は肘下を副子固定,2週目は夜間のみ固定,4週目に副子解除し,回内回外自動運動開始した.橈骨と尺骨近位断端部の接触で軽いクリックを生じるようになったが,疼痛はない
©Nankodo Co., Ltd., 2004