発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004155469
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
29歳男.サッカー競技中に右膝を捻り同部に痛みを覚えた.かかりつけ医で半月板損傷と診断され,紹介受診した.単純X線検査で外側関節裂隙に石灰沈着像を認め,Calcium pyrophosphate deposition diseaseと診断した.またMRI検査で外側半月板の形態が円板状を呈したため円板状半月板と診断した.炎症所見に乏しいことから症状は半月板損傷によるものと判断し,関節鏡視下手術を施行した.傍膝蓋外側穿刺から鏡視をすると外側半月板は不完全型円板状であり,その後節部~中節部にかけて断裂を認めたため形成的に部分切除した.術後3ヵ月の現在,X線像上は石灰化陰影を依然認めるものの症状は軽快しており,スポーツ活動も行っている
©Nankodo Co., Ltd., 2004