発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004164395
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症例1は72歳男で,20歳ころより顔,手,足が徐々に大きくなっていたが放置していた.67歳ころより両肘関節痛を自覚し,他院で肘部管症候群と診断された.このころから両膝関節痛も自覚しており,変形性膝関節症と診断され関節腔内注射を受けていたが痛みは徐々に増強,不安定性も出現したため自施設を受診した.頭部のX線検査で二重底を認め,またMRI検査でトルコ鞍に下垂体腺腫を認めたことから,同腺腫によるacromegalic arthropathy(AA)と診断した.症例2は58歳女で,48歳ころから両膝関節痛を自覚していた.51歳時に右膝痛が増強し,他院で内側型変形性膝関節症と診断され高位脛骨骨切り術が行われた.これにより右膝痛は改善したが,その後,左膝痛が増強してきたため自施設を受診した.下顎突出などの特異的顔貌や末端肥大を認め,頭部X線・MRI検査で症例1と同様の所見を認めたため下垂体腺腫によるAAと診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2004