発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004144832
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大腿骨近位骨折に対しワイヤーリング併用手術を行い,6ヵ月以上経過観察可能であった10例(平均58.4歳)について検討した.組み合せ手術は,プレートが3例,ネイルが7例であり,手術順序は,先にワイヤーリングを行ったのが5例,ネイルやプレート固定の途中でワイヤーリングを行ったのが5例であった.全例良好な整復位での強固な内固定が得られ,良好な骨癒合が得られた.ワイヤーの除去は行っていないが,合併症はなく,ワイヤーリングに伴う痛みや運動制限はみられなかった.手術適応と組み合せ手術の選択,順序,手術手技の習熟により,きわめて有用な手術となりうると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003