発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004128388
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比較的まれな骨外浸潤を示した巨細胞修復反応性肉芽腫(GCRG)の2例(症例1:49歳女,症例2:42歳女)を経験した.症例1は指節間(IP)関節より遠位に約4×7cmの茸状の腫瘤を認め,表面には潰瘍を形成し爪の肥大と変形を伴っていた.切断術を行い,病理組織所見にて出血を伴う嚢胞巣,線維形成性・反応性の骨新生,巨細胞の集簇巣,線維性紡錘形間質細胞の増生を認め,母指末節骨に発生したGCRGと診断した.症例2は左手小指遠位指節間(DIP)関節より遠位部に発赤と腫脹を認め,単純X線では末節骨皮質の一部は消失し,膨張した骨透亮像を認めた.腫瘍掻爬・骨移植術を施行し,病理組織所見では線維形成性,反応性の類骨形成,紡錘形の間質細胞に巨細胞が散在しており,小指末節骨に発生したGCRGと診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2004