発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004128384
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73歳男.転位のない上腕骨頸部骨折を合併した肩関節脱臼骨折において整復操作によって骨折部の医原性転位を引き起した.解剖頸に近い部分での骨折で,高齢でもあり骨接合術は手技的に困難で,術後の骨頭壊死の危険性が高いと判断し,受傷後8日目にエクリス人工肩関節を用い人工骨頭置換術を施行した.術後はエアバッグを使用し外転移に保持した.外転角を80°,60°,30°と次第に減じていき,術後4週でエアバッグを除去した.可動域(ROM)訓練は術後1週より他動運動より開始した.術後3ヵ月の現在,関節ROMの制限は認めるものの日常生活に支障はない
©Nankodo Co., Ltd., 2004