発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006004704
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習慣性脱臼ではなく骨折を伴わない新鮮外傷性肩関節前方脱臼患者5例を対象に,脱臼整復時の骨頭の動きを仰臥位と坐位にて透視下に観察し比較した.患者を坐らせたまま,なるべく力を抜いてもらうようにし,手関節部を握り患肢をゆっくりと外転させていき,外転90°を超えたら,牽引しながらゆっくり横歩きをして患者の肩を水平屈曲させる.この時牽引と同時に水平屈曲にて骨頭が後方に押し込まれるようにする.その結果,骨頭下垂度は坐位と仰臥位で有意差はなく,最初の下垂位では筋緊張により下垂度のばらつきが大きく強く下垂しているものもあったが,いずれも外転させていくと仰臥位でも坐位でも骨頭は上方に移動していき,骨頭下垂度は仰臥位と坐位で同様な値をなり,坐位で下垂が強いということはなかった
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