発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004103860
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
63歳男.右手関節,右母指,両母趾中足趾節(MTP)関節部の腫脹・疼痛,右手の痺れ感および右母指近位指節間(IP)関節屈曲不能を主訴とした.多発性痛風結節を伴う痛風と診断し,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と尿アルカリ化薬の投与を開始した.加えて右手に正中神経圧迫症状が,右母指,足趾に瘻孔形成の徴候と強い疼痛があり,同部位の結節切除術を行った.病理所見で,ヘマトキシリンエオジン(HE)で染色された線維組織と多核巨細胞を認め,偏光顕微鏡像で多数の針状結晶を認めた.術後早期から疼痛は改善し,局所の炎症所見も改善した.薬物療法として術後CRP値の低下後,尿酸排泄促進薬の投与を開始した
©Nankodo Co., Ltd., 2004