発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004103854
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
30歳女.胸鎖関節部の疼痛を主訴とし,関節鏡で半月板の異常可動性も認められ,全身的な結合組織の弛緩が誘因と推察された.画像所見で,上肢挙上位で右胸鎖関節裂隙の拡大を認めた.右胸鎖関節習慣性亜脱臼と診断し手術を行った.その後,左上肢にも同様の症状が生じ手術を行った.術後は両側ともVelpeau法で4週間固定し,安定性が得られた.本例は外傷既往もなく両側に発症したこと,手関節の関節弛緩や半月板の異常可動性が認められたことから,Rockwoodのいう先天性靱帯弛緩の素因が原因と推察した
©Nankodo Co., Ltd., 2004