発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004103855
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自験例2例は幼少時の病巣掻爬と海綿骨移植後,再発し変形が進行した.症例1では腓骨移植術を行ったが,移植した腓骨は約1年で吸収されてしまい,病巣掻爬や骨移植は長期的には有効ではないと考えられた.症例2では病巣掻爬を行わず病変部の骨折を利用した変形矯正のみを行い,術後4ヵ月で病変部でも,十分な骨癒合が得られた.病変部を掻爬せずに変形矯正をしても骨癒合や固定性は問題ないと考えられた.症例2では骨折部を展開せずに変形矯正が可能で,非常に小さな侵襲で治療できた.変形矯正によりアライメントを整えることが重要であり,その方法としてIlizarov創外固定は有効な治療法と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004