発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004071682
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流動性が低下し粘土状になったリン酸カルシウムペースト(CPC)に対して,CPCガンシステムを用いた圧入充填について手技と臨床成績を報告した.嚢腫性良性骨腫瘍または腫瘍類似疾患の6名を対象にした.手技としては腫瘍直上の骨皮質を開窓し,腫瘍を掻爬し,迅速病理にて悪性所見がないのを確認した後,ガンシステムを用いてCPC を圧入充填した.皮質骨で蓋をしてCPCが硬化するのを待ち,術後X線像およびCTにてCPCの充填状況を確認した.その結果,全例で骨欠損部にCPCは空隙なく密に充填されていた.周囲の漏出,静脈栓塞,感染,セメント破損等の術中合併症はなかった.平均5.4ヵ月の術後経過観察期間において,腫瘍の再発は認めず,病的骨折例も骨癒合は完成した
©Nankodo Co., Ltd., 2003