発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004016007
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症例1:66歳男.主訴は右足関節部痛.交通事故にて右脛骨内果開放骨折(Gustilo分類type IIIA)を受傷した.ただちに創洗浄,デブリドマンを施行し,受傷後2時間で手術を開始した.内果の粉砕骨折や骨欠損,脛骨側の内側距腿関節面の軟骨欠損を認め,2×2×1.5cmの自家腸骨を皮質海綿骨塊として採骨し,骨欠損部に充填した.術後1年2ヵ月でのROMは背屈0°,底屈40°であり,距腿関節の不安定性を認めず,歩行時の疼痛もなく生活している.症例2:34歳,男.主訴は右前腕部痛.交通事故にて右前腕開放骨折(Gustilo分類type IIIA)を受傷し,ただちに創洗浄,デブリドマンを施行し,受傷後3時間で手術を開始した.橈骨骨幹部に骨欠損部を認めたため,自家腸骨から皮質海綿骨塊を採骨し,充填した.術後約1年で骨癒合を確認し,その時点でのROMは前腕回内60°,回外90°で,肘関節,手関節にROM制限を認めず,日常生活に支障はない
©Nankodo Co., Ltd., 2003