発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008012091
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69歳女、左前腕の変形と開放創を主訴とした。交通事故で左前腕骨開放骨折を受傷した。初診時所見では左前腕中央屈側に横断する開放創を認め、手指の血行は保たれていた。単純X線では約6cmの橈骨骨欠損を伴う左前腕両骨の粉砕骨折を認めた。緊急手術を行った後、受傷15日後に橈骨骨欠損に対して血管柄付き腓骨移植による骨再建を行った。術後9ヵ月の左前腕単純X線にて骨癒合を認めた。また、受傷後約10ヵ月に前腕中央部の屈筋腱損傷に対して機能再建を行い、再建術後5ヵ月で前腕の回旋はほぼ正常となり、自動指屈曲はPPD約20mmまで改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007