発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003308700
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33歳女.妊娠35週頃から右股関節部痛が出現し37週から増悪し,産後5日目の単純X線写真及びMRIにて妊娠による特発性一過性大腿骨頭骨萎縮症と診断し,車椅子や松葉杖による免荷療法を行い産後5ヵ月で症状は消失した.36歳時に第2回目の妊娠に際して妊娠22週より両股関節部痛が出現し,32週より松葉杖を使用し36週より左股関節痛が増悪したが単純X線所見では異常はなく,産後2日目の単純X線所見とMRIにて左の特発性一過性大腿骨頭骨萎縮症と診断し免荷療法を行うも改善せず関節穿刺にて関節液約10mlを吸引したところ疼痛が消失し改善した.38歳で第3回目の妊娠をし,妊娠27週より両股関節痛を生じ,再発を考えて免荷療法を施行したが改善せず35週2日で誘発分娩を行い,画像所見には異常はなかったが疼痛は改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2003