発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010265983
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
52歳男性。患者は41歳時に左膝痛が出現し、MRIで大腿骨外顆に骨髄浮腫が認められたが、約5ヵ月で膝痛は消失した。しかし7ヵ月後に左股関節、その6年後に右股関節に一過性大腿骨頭萎縮(TOH)が生じた。今回、誘因なく左足部痛と腫脹が出現し、歩行困難となり、著者らの施設へ受診となった。MRIでは左足に骨髄浮腫、骨萎縮がみられたが、その後の経過で骨髄浮腫、骨萎縮は改善傾向を示し、疼痛出現から約8ヵ月で左足部痛も消失した、以上、本症例はこれらの疾患経過および特徴からregional migratory osteoporosisと同等の疾患と診断された。
©Nankodo Co., Ltd., 2010