発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004071679
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14歳女.下腿筋内血管腫により尖足拘縮をきたした症例について報告した.右足関節の背屈制限を主訴とした.右下腿三頭筋は萎縮しており,MRIにて腓腹筋内側頭近位部にT2強調画像で高輝度を呈する腫瘤を認め,血管造影で腫瘍血管像が確認された.腓腹筋内側頭内に発生した血管腫に続発した尖足と診断され,腫瘍摘出術を施行した.病理では拡張性静脈路の増生と間質の線維性結合織と変性した脂肪が認められ,海綿状血管腫と診断された.10ヵ月後,拘縮は改善の傾向にあり,歩行時には踵接地が可能となって,日常生活には支障がなくなった
©Nankodo Co., Ltd., 2003