発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006128149
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70歳男.半年前に生じた右足関節腫瘤を放置していたところ,次第に増大し,背屈制限が生じたことを契機に画像診断にて長腓骨筋腱内ガングリオンと診断し,摘出手術を行った.病理組織学的には線維性結合組織内に粘液変性とフィブリンの析出を認める嚢胞性病変であり,腱内ガングリオンと確定診断した.術後の経過は良好で,術翌日から全加重歩行とし,術後1年迄は再発もなく背屈制限もない状態でADL上での支障はない.現在は再発に備えた経過観察中である.長腓骨筋腱を温存する術式を採用したことが好結果を得た要因と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2006