発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003226065
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外反母趾矯正手術及び中手骨骨折手術時にポリ-L-乳酸(PLLA)骨接合材を用い,その後,遅発性無腐性腫瘤が生じた2例(29歳女,16歳女)を経験した.腫瘤摘出術を行ったが,2例とも術後病理組織検査で組織球に取り囲まれ吸収されつつあるPLLAが散見され,PLLAが分解される過程での異物反応による肉芽腫と診断された.十分なインフォームド・コンセントと合併症を防ぐ対策が必要不可欠であるが,適応さえ十分に吟味されれば,PLLAは理想的な素材であることにかわりはないと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003