発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003185417
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整形外科疾患で入院し,調査期間に退院した65歳以上の高齢者98例(男19例・女79例,65~94歳)を対象に,入院期間が長くなる実態について検討した.入院期間の中央値は49日で,25および75パーセンタイルは各26日,83日であった.4割は入院治療が終了と判断した時点で退院したが,6割はその後も,介護中心に入院を継続していた.退院できない主な理由は,症状の残存,自宅生活への不安,介護環境の未整備,施設入所待機などであった.現在の介護システムを活用するためには,手続きの迅速化,利用しやすい制度への改善,介護施設の増設などが必要と思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2003