発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003165695
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80歳女.手指伸筋腱皮下断裂をきたしたKienboeck病を経験した.手根管開放術を施行して手指の痺れは軽減した.その後,右手関節背側,月状骨に一致した部分に圧痛を認め,右示・中指自動伸展は不能であった.月状骨の分節化,圧潰著明で,手根骨間や橈骨手根関節に変形性関節症を認めた.Kienboeck病に合併した示指および中指伸筋腱の皮下断裂と診断して再手術を施行した.固有示指伸筋腱,示・中指の総指伸筋腱は完全に断裂していた.断裂腱に対しては断裂部を新鮮化し,断裂した3本の伸筋腱をまとめて同側から採取した長掌筋腱を用いて架橋腱移植を行い,月状骨背側骨片の突出部を切除・平坦化を行った
©Nankodo Co., Ltd., 2003