発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003165696
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66歳男.四肢の痺れ,歩行障害を主訴とした.血液検査で高リン血症,副甲状腺ホルモン高値を示し,慢性腎不全に続発する副甲状腺機能亢進により硬膜に異所性石灰化が生じたと考えられた.石灰化層のみを硬膜から剥離,切除することにより硬膜管の拍動が得られ,十分な除圧がなされた.透析患者では潜在的にDSAの可能性がある為,手術に際しては脊柱の安定性を温存するべきである.本例ではC1/C2高位まで除圧が必要であった為,skip laminectomyにC2棘突起付着筋を温存した正中縦割式脊柱管拡大術を併用した
©Nankodo Co., Ltd., 2003