発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014007155
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76歳女。雨戸を開けようとした際に右手を握ろうとして力を入れた後から右環指伸展困難となった。環指皮下伸筋腱断裂の診断で紹介受診した。X線所見では、月状骨の扁平化、辺縁不整、手根骨配列の異常、月状骨周囲関節症性変化を認め、Kienboeck病と診断した。CT所見では、右月状骨の掌背側への分節化、背側骨片の突出を認めた。Kienboeck病に伴う伸筋腱皮下断裂と診断し、右月状骨背側骨片摘出術および腱端側縫合術を行った。術後3週間のギプスシーネ固定を行い、ROM訓練を開始した。術後6ヵ月での環指のMP関節ROMは伸展10°、屈曲90°と改善を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013