発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002221975
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61歳男.右手小指の伸展不全を主訴に受診した.患者は1年前に退職するまで重量物の挙上を行う作業に従事していた.尺骨背側脱臼に伴う伸筋腱皮下断裂と診断し手術を行った.手術所見より伸筋腱皮下断裂の原因は,断裂した遠位橈尺関節包から突出した尺骨頭に形成された骨棘により伸筋腱の磨耗をきたしたことであると推測された.断裂していた腱は2本のみであったため,末梢断端を環指伸筋腱へ腱縫合した.術後は中手指節関節の屈曲制限をきたさないように減張位超早期運動を行い良好な可動域が維持されている
©Nankodo Co., Ltd., 2002