発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003111207
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
26歳男.誘因なく右中指PIP関節腫脹と可動域制限を認めたが放置しており,その後に軽い作業で右示指MP関節疼痛が出現した.諸検査の結果,サルコイドーシス骨病変と診断し骨破壊進行に伴い病的骨折を起す可能性が大きいと考えられたため手術を施行した.乾酪壊死を伴わない多数の小型類上皮肉芽腫を認めた.本例は創部は問題なく治癒してリン酸カルシウム骨ペースト充填部の経過も順調である.骨シンチグラムでは手指以外の部位にも集積亢進を認めており,サルコイドーシスとの関連性を念頭においておく必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2002