発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003111201
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手術的に治療した5例の股関節の滑膜骨軟骨腫症について,術後平均21年の長期成績を検討した.長期経過観察し得た自験例の非脱臼操作での手術例4例では,関節裂隙の狭小化は認めなかったが4例全例で骨棘の形成を認めた.脱臼操作による明らかな障害の証拠はないが,長期経過観察で脱臼操作を行う必要もないと考えられた.5例中4例がMilgram分類phase IIIであり,遊離体摘出術を行いphase IIの1例に対しても滑膜の完全切除は行わず部分切除を行ったが,再発は認めなかったことから滑膜の完全切除は不要であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002