発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002215898
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34歳男.右股関節に立位などで,捻髪音がした後,疼痛が出現し,放置したが強い疼痛が持続し,一時歩行不能となった.単純X線で骨軟骨腫に特徴的な斑状の石灰化陰影を骨頭周囲のおよび内下方に認め,臼蓋および骨頭から頸部にかけては骨棘形成と荷重部関節裂隙の狭小化があり,進行期股関節症の像を呈した.CTでは骨頭周囲関節包内に斑状の石灰化した遊離体がみられたが,寛骨臼底に明らかな遊離体は認めなかった.関節造影像では造影剤が遊離体すべての周囲に及び,関節包内にあった.滑膜性骨軟腫症と診断し,Smith-Petersen皮切で,遊離体摘出,滑膜部分切除を施行した.病理組織所見から,滑膜性骨軟骨腫症と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2002