発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003099143
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
32歳男.オートバイ乗車中に後方に転倒した.左手背の疼痛と腫脹により受診した.左小菱形骨背側脱臼と診断し,腕神経叢ブロック下に非観血的整復術を施行した.X線透視下に小菱形骨の整復とその安定性を確認し,前腕から中手指節(MP)関節迄のギプス包帯固定を行った.ギプスは3週間後に除去した.受傷後5ヵ月の時点で手指及び手関節に疼痛は全くなく,可動域制限も認めなかった.単純X線像では小菱形骨の転位はなく,骨硬化や骨吸収像等の異常所見は認めなかった.日常生活に支障なく,設計士に復帰している
©Nankodo Co., Ltd., 2002