発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009099217
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65歳男。プレス機械に左手を挟まれ受傷し左前腕開放創・手関節腫脹・中指伸展障害を認めた。単純X線像では第3・4中手骨間の離開、有鉤骨骨折および尺側脱臼、豆状骨尺側脱臼、橈骨亀裂骨折を認めた。前腕背側開放創のデブリドマンを行い、脱臼を整復し、経皮的に1.5mm径のKirschner鋼線2本で第3~5中手骨および第5中手骨・有鉤骨・有頭骨を固定した。術後伸展障害は改善し、前腕部の皮膚欠損に対して二期的に植皮術を施行し、8週間後にKirschner鋼線を抜去した。術後4ヵ月における上肢障害評価表による上肢障害機能評価のスコアは30と比較的良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009