発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003025915
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51歳女.主訴は両股関節痛である.10年前から変形性股関節症の診断で保存的治療中であった.初診時脚長差はなく,JOAスコアは右25点,左30点であり,疼痛による減点が大きかった.X線所見で関節裂隙の消失,骨頭の変形,広範な骨硬化像,著明な骨棘の形成等の変化を認めた.右側に対しPauwels外反骨切り術を,左側に対してはMaquetの大転子側方移行術を施行した.その後,プレートが脱転したため中空スクリューと引き寄せ締結による再固定を行った.術後3週で左側全荷重,2ヵ月で右1/3荷重,4ヵ月で1/2荷重,6ヵ月で全荷重とした.術後2年のX線像では関節裂隙が保たれており,関節症の進行はみられない.術後5年10ヵ月JOAスコアは右82点,左86点と大幅な改善となった
©Nankodo Co., Ltd., 2002