発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003025914
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28歳女.主訴は左大腿骨の異常陰影である.腰痛が出現し左大腿骨頭に異常陰影を指摘され,骨腫瘍の疑いで紹介入院した.入院時CTでは大腿骨頭の中央部やや前方に骨透亮性の病変を認め,病巣の内部は脂肪と同等の濃度を示していた.MRIでは,T1強調画像で皮下脂肪と同程度の高信号を示し,病巣部は脂肪抑制にて抑制された.骨シンチグラムでは左股関節に異常集積を認めなかった.確定診断のため病巣掻爬とハイドロキシアパタイト(HA)充填術を施行した.骨頭内に硬化骨に囲まれた,黄色の軟らかい脂肪様組織が存在した.病理組織所見から骨内脂肪腫と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2002