特集 小児整形外科-新たな治療法の導入-
股関節鏡による小児股関節疾患の治療
北野 利夫
1
1大阪市立総合医療センター 小児整形外科
キーワード:
ドレナージ
,
X線診断
,
X線透視検査
,
関節炎-感染性
,
関節鏡法
,
関節疾患
,
股関節
,
股関節脱臼
,
MRI
,
術後合併症
,
超音波診断
,
Perthes病
,
仰臥位
,
医学史(1601-現在)
,
手術時体位
,
大腿骨頭すべり症
,
寛骨臼形成不全
,
後遺症
Keyword:
Arthritis, Infectious
,
Arthroscopy
,
Drainage
,
Fluoroscopy
,
Hip Dislocation
,
Joint Diseases
,
Hip Joint
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Postoperative Complications
,
Radiography
,
Ultrasonography
,
Supine Position
,
History, Modern 1601-
,
Slipped Capital Femoral Epiphyses
,
Legg-Calve-Perthes Disease
pp.606-612
発行日 2017年6月19日
Published Date 2017/6/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017261398
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
小児に対して,成人と同様,股関節内の病変に対 して股関節鏡視下に手術的操作を行うことが可能で ある。小児股関節と成人股関節の最も異なる点は股 関節のサイズである。次に異なるところは,その対 象疾患であるが,①乳児期から学童期,②思春期か ら若年成人の2期に分けると,後者は成人における 対象疾患とほぼ同じであり,前者の時期に施行する 手術手技が小児股関節鏡視下手術における特徴とな る。 本稿では,①乳児期から学童期における急性・ 亜急性疾患に対する股関節鏡視下手術と股関節脱 臼整復を目的にした股関節鏡視下手術,②思春期 から若年成人において施行する小児股関節疾患罹 患後の遺残変形に対する股関節鏡視下手術の2つ に分けて解説する。
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.