発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006128150
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54歳女.右踵部痛が出現し,圧痛を認めたことを契機に腫瘍を疑い,単純X線所見では右踵骨rabelli三角部に境界明瞭な骨透明像を認め,CTでは同部に内部均一な低輝度領域を認め,MRIでは脂肪組織像の所見を得た.以上の画像所見から踵骨rabelli三角部に発生した骨内脂肪腫であると診断した.自覚症状が強く,本人の希望により掻爬手術を行いハイドロキシアパタイト顆粒を充填した.病理組織学的に明らかな脂肪腫であるとの確定診断を行った.術後8ヵ月の時点で再発はなく,経過は良好である
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