発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003025912
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10歳の女児で主訴は跛行である.とくに誘因なく歩行時に左股関節痛と跛行が出現した.初診時左股関節の疼痛による屈曲と内旋の著明な可動域制限を認め,X線像で骨頭と頸部間の転位が骨端成長帯で認められた.チタン製径6mmのスクリューを2本使用してin situ pinningを施行した.術後4週目から徐々に部分荷重を開始した.術後1年7ヵ月時スクリュー抜去に難渋し,2本共折損したため周囲の骨を掘削し,くり抜くようにして抜去した.術後6週時,左股関節痛が出現し単純X線像にて大腿骨頸部内側骨折の所見が認められた.家族の希望により転院して骨接合術が施行された
©Nankodo Co., Ltd., 2002