発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003025906
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76歳女.主訴は両側肩関節痛,両上肢下降不能である.転倒時両手を強くついて受傷した.X線所見では両上腕骨は外転位をとり,上腕骨頭が関節窩下方に脱臼しており,両側肩関節直立脱臼と診断した.透視下に対向牽引を加え上腕骨を長軸方向に牽引し,筋弛緩を加えて整復した.受傷後1週の関節造影では,両側で肩峰下滑液包への造影剤漏出とinferior pouchの拡大を認めた.MRIでは両肩の棘上筋・肩甲下筋の2腱にわたる広範囲腱板断裂を認めた.3週間の体幹Desault固定を行った後,可動域訓練を行った.受傷後1年3ヵ月可動域は両側とも自動挙上110°であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002