発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003019812
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25歳女.自転車で転倒したさい右膝を打撲し,右膝蓋骨上端部に圧痛,腫脹と擦過創を認めた.骨傷はなく,以後来院していなかった.誘因なく右膝関節部内側に疼痛とひっかかり感を自覚し,軽快しないため受診した.PF関節部のガングリオンの診断のもと,前外側膝蓋下進入による膝関節鏡視を行った.関節外に存在する腫瘤がPF関節内に膨隆している所見であり,これにより弾発が引き起されているものと判断し,手術を施行した.病理組織所見と臨床所見とを合せ,PF関節包に発生したガングリオンと診断した.翌日より,術前にみられた疼痛,弾発は消失した.術後7ヵ月の現在,経過は良好で,再発は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2002