発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002257182
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70歳男.右副腎原発褐色細胞腫で右副腎摘出術を受けている.頸部痛が出現し,頸椎捻挫の診断で頸部コルセット装着及び鎮痛薬内服で経過観察していた.頸部から肩部にかけて疼痛が増強し,右手しびれも出現してきたため,受診した.入院後,急激な麻痺の進行が認められた.両上肢筋力低下,C5~C7領域の知覚鈍麻,膀胱直腸障害が出現した.生検術及び前方固定術を施行した.病理診断はparagangliomaであった.腫瘍摘出術及び後方除圧固定術を施行した.術後,神経根症状の改善が認められたが再び完全麻痺となり,術後半年で敗血症に陥り死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2002