発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002253352
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足関節病を主訴として受診した,距骨骨軟骨障害の広範囲病巣例や初期治療不良例に対し自家骨軟骨移植手術を行い,術後6ヵ月以上経過した13例13足を対象とした.疼痛は全例で軽減したが,2例ではADLでの疼痛が残存した.関節可動域は,術前に既に2例に拘縮を認めたが,1例は創外固定器を設置し改善し,ほかの1例では変化はみられなかった.変形性関節症性変化の進行を認めた症例はなかった.移植骨は全例生着した.Second-lookを行った6例中,術前より関節症性変化がみられた2例では関節面の細線維化や,滑膜の著明な増殖を認めた.その他の症例では白色で光沢のある関節軟骨が形成された.又,移植片間の間隙は,1例では移植部と健常部の境界も不明瞭となっていたが,ほかの5例では線維性軟骨様組織が生着しているだけであった
©Nankodo Co., Ltd., 2002