発行日 2005年4月11日
Published Date 2005/4/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005176253
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肋骨肋軟骨移植術後6ヵ月以上の経過観察を行った手指関節21例22関節,肘関節5例5関節について検討したところ,全例で骨癒合を認め,癒合に要した期間は手指関節で平均41日,肘関節で45日であった.獲得可動域は,手指関節は平均45°,肘関節は平均53°であった.骨軟骨を採取した肋骨部の痛みは,術後2~3日で消失した.手指関節例の8例に移植軟骨片の生検を行ったところ,全例に軟骨基質内に散在する軟骨細胞を認めた.本方法は高度に傷害された関節機能の再建法として満足できるものであり,患者の満足度も高かった.次いで,ウサギ膝関節モデルを用いた基礎的研究を行い,肋骨肋軟骨移植術の有用性について検討したところ,移植後48週においても移植肋軟骨の組織学および生化学的特性が維持されていることが示された
©Nankodo Co., Ltd., 2005