発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002250786
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90歳以上の大腿骨近位部骨折31例33骨折を対象とし,術前・術後の合併症とその対策について検討した.骨折の内訳は大腿骨頸部骨折6,大腿骨転子部骨折25,大腿骨転子下骨折2であった.手術術式はcompression hip screw法25骨折,CHY-nail法1骨折,Ender釘1骨折,人工骨頭置換術3骨折,cannulated cancellous hip screw 3骨折であった.術前合併症として視力障害,痴呆,難聴,心疾患等が多かった.術前対策として循環器科紹介が有用であった.術後合併症として痴呆の悪化,摂食不良,肺炎,尿路感染症等が多かった.痴呆の悪化,摂食不良が治療を難渋させた
©Nankodo Co., Ltd., 2002