発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002225832
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腰椎変性側彎症で,後方経路腰椎椎体間固定術(PLIF)を併用し,後方インストゥルメンテーション(PS)による矯正手術を行った23例(女15例・男8例,43~77歳)を対象に,手術成績をX線学的および臨床的に検討した.側彎の矯正率は,術直後で60%,追跡調査時53%で,Cobb角5°以上の矯正損失例はなかった.また,腰椎前彎角は術前平均20°が術後24°に改善され,良好に矯正保持された.固定椎間の骨癒合は最終的に全例で得られた.椎弓根スクリュー破損はなかったが,弛みは3例で認め,いずれも多椎間固定例であった.改善率は72.9%で,固定椎間数別で差はなかった.腰椎変性側彎症に対しては後側方腰椎固定術(PLF)より,PLIFの併用が,より強固な腰椎固定効果をもたらし,腰椎バランスが改善,手術成績が向上すると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002