発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005140037
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1979年から2000年までに前方矯正固定術を単独施行した頂椎がTh11以下にある特発性腰椎・胸腰椎側彎症16例を対象とし,X線学的に検討した.内固定材はZielke法,TSRH法ともに8例ずつで,下位終椎の1上位椎までに固定を留めた症例(S群)が7例,下位終椎まで固定した症例(L群)が9例であった.固定範囲の全額面矯正率,術後矯正損失および矢状面での前彎アライメントの維持に関しては,いずれもTSRH法がZielke法を凌駕していた.また,S群ではL群と比較してより多くの可動椎を残せるものの下位隣接椎間の凸側開きは増大し,有意に高い頻度で最下位固定椎の後方すべりを認めた.なお,今回の検討症例ではS群7例中6例がTSRH法であったことから,隣接椎間障害に関しては更なる検討を要すると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005