発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002134947
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28歳女.腰痛と右下肢痛で初診した.MRIでL4/L5椎間板ヘルニアの診断で消炎鎮痛薬,理学療法等の保存的治療を行っていたが,症状は緩解,増悪を繰り返した.くしゃみと同時に急激な腰痛と,右臀部から右大腿後面にかけて痛みが増強,歩行不能となり入院となった.精査により,L4/L5椎間板ヘルニアによる反対側L5,S1神経根の2根障害と考え,L4-L5椎弓両側開窓,髄核摘出術を行った.術当日,右臀部,大腿後面痛はすぐに改善した.1週間後,軟性コルセットを装用して歩行を開始した.術後10週で職場に復帰した.右下肢筋力回復は遅延したが,術後7ヵ月で尖足歩行可能となり,術後1年4ヵ月の現在,知覚,筋力は正常で,日常生活,就労に支障はない
©Nankodo Co., Ltd., 2002